皆さんが何気なく使っているiPhoneですが、実は簡単に遠隔操作が可能です。 気づかない間にソフトをインストールされていたり、写真やSNSを見られている可能性があります。
そんな、知らないと怖い「遠隔操作」について、危険性から使用方法まで詳しく解説します。
しっかり予防して大事なiPhoneを守りましょう!
目次
iPhoneの遠隔操作について
遠隔操作とは、離れた場所にある機械や端末(スマートフォン)を間接的に運転することです。 別名リモートコントロール、またはテレオペレーションとも言います。
知らない方も多いのですが、iPhoneには標準で遠隔操作が出来るアプリが入っています。 それは、【iPhoneを探す】です。
「iPhoneを探す」アプリは、iPhoneの現在地を確認するだけではなく、音を鳴らしたりロックをかけたりする遠隔操作を行うことが出来ます。
このアプリは公式でインストールされているので安全なのですが、同じような機能を持った非公式の「遠隔操作アプリ」も存在します。
その使い方と危険性について解説します。
遠隔操作アプリ
遠隔操作が出来るアプリはいくつかリリースされていますが、今回紹介するのは一番有名な下記のアプリです。
Spyzie(スパイジー)
日本語対応で分かりやすい遠隔操作アプリです。 iOSだけではなくAndroidでも使うことが出来ます。
Spyzieで確認できる内容は下記の通りです。
- 通話履歴・メッセージ
- 連絡先
- GPS位置情報
- 写真とビデオ
- LINEなどのアプリデータ
- カレンダーやリマインダー
iPhoneのほぼ全てを監視・操作することが出来るので、利用者側ではない立場からすると非常に恐ろしい内容ですね。
Spyzieで監視する手順
実際にSpyzieで遠隔操作を行うには、4つの工程が必要です。
- Spyzieのアカウントを登録
- 対象iPhoneへのアクセスを許可
- 対象iPhoneの「iCloudアカウントID」と「パスワード」を設定
- オプションとして、コントロールパネルアプリをインストールする
対象iPhoneへのアプリのインストールは必要ありませんが、アクセスの承認が必要となります。 また、相手のiCloudアカウントとパスワードが必要なので、入手していない場合は遠隔操作が出来ません。
実際にどのように操作することが出来るのか、デモ画面で確認することが出来ます。
上記のサイトを見て分かる通り、ここまでプライバシーが丸裸になってしまいます。
子どもの安全を守るための利用などにはおすすめしますが、浮気や不倫を確認するためだと、人間関係にヒビが入ってしまう可能性があります。
利用する場合は、必ず同意の上で行ってくださいね。
※Spyzieは現在メンテナンスが続いており、サイトを開いても【Under maintenance】としか表示されず、登録者しか使えなくなっています。 フィードバックによると、メンテナンスが終了する予定は無く、新規登録などは受け付けていないようです。
遠隔操作への対策
こんなに丸見えになってしまう機能が備わっていると思うと、とても怖いですよね。
Spyzieはアプリをインストールしなくても遠隔操作が可能なところが特徴的ですが、他の遠隔操作アプリの場合だと、遠隔操作アプリを非表示に出来るものもあります。
「実は知らない間にインストールされており、毎日監視されていた」 という恐ろしい話もゼロではない時代です。
そこで、自分のiPhoneが遠隔操作されていないか確認する方法を紹介します。
自分が遠隔操作されていないか確認する方法
アプリ一覧から知らないアプリを探す
インストールしていないアプリが入っていた場合、遠隔操作をされている可能性が高いです。 万が一発見してしまったら、直ちにアンインストールしましょう。
なお、非表示にできるアプリもあるため、目視の方法だと100%確認することは出来ません。 必ず下記の方法で確認を行ってください。
→ → から、アプリ一覧が表示できます。
身に覚えのないアプリがあった場合は、該当のアプリを選択して「Appを削除」を行ってください。
プロファイルをチェックする
プロファイルとは、SIM(シム)の接続時やインターネットの接続状況を保管しておくファイルのことです。
プロファイルで遠隔操作されている場合は、遠隔操作アプリが存在しないので、下記の方法から確認してください。
→ → →この画面から、身に覚えのないプロファイルが無いか探します。
怪しいプロファイルを発見した場合、タップして「プロファイルを削除」してください。
※現在お使いのプロファイルは削除しないように、気を付けながら操作してくださいね。
脱獄を確認する
脱獄(ジェイルブレイク)が行われていた場合も、すぐに解決させましょう。
確認する方法は下記の通りです。
- 「Cydia」「Sileo」等のアプリがインストールされている
- iPhoneを紛失してしまったことがある
- 初期化されていないiPhoneを購入した
- 「正規品」と謳っている中古品を、怪しいショップから購入した
「自分が当てはまるかどうか分からない」という場合は、下記の『解除方法』を実行すれば脱獄を解除することが出来ますよ。
遠隔操作の解除方法
動作がおかしい、知らない写真が入っている、など、身に覚えのないデータが増えている場合はかなり危険な状態です。 今すぐ対策を行いましょう。
一番簡単な方法は、「初期化」することです。 たとえ脱獄されていたり、非表示のアプリがインストールされていた場合でも、工場出荷時の状態に戻してしまえば、安全な状態に戻すことが出来ます。
初期化から復元する際には最低限のデータだけにして、アプリは一つ一つ確認しながら復元することをおすすめします。
※万が一初期化に失敗した時は、既にデータが破損・改悪されています。 その状態のiPhoneを使い続けたとしても、いずれにせよトラブルが発生します。 安全のために、早めに新しいiPhoneへ移行してください。
初期化する時は、しっかりとバックアップを取ってから実行してくださいね。
遠隔操作を予防するには
今後も遠隔操作されないように、予防対策をしっかりと行っていきましょう。
- 怪しいアプリはインストールしない
- 信頼出来る人以外にはiPhoneを貸さない
- 定期的にパスワードを変更する
- 脱獄はしない
- フリーWi-Fiは利用しない
上記の5点を徹底して行ってください。
常に気を付けていれば、ウイルスや怪しい操作とは関わることなくiPhoneを使い続けられますよ。
まとめ
iPhoneは思っていたよりも簡単に遠隔操作をすることが出来ます。 アプリも必要ないですし、iCloudのIDとパスワードを知られてしまったらかなり危険な状態に晒されてしまいます。
セキュリティ意識を高めて、しっかりと自己管理を行っていきましょう。
Spyzieは便利ですが、くれぐれも犯罪に繋がる悪用はしないようにしてくださいね。
脱獄した後に初期化って、危険なの知らないの?
一番簡単な方法は「初期化」です。
するともっと危険な事にパソコンが認識しなくなったり、再起動すらできなくなり電源が切れて、充電したとしても同じことが繰り返す可能性があるのでご注意を、アップデートの同じです。
では、脱獄された状態が安全だと仰るのでしょうか?
初期化に失敗する時点で、既にデータを改造されたか、データが破損している可能性が高いです。
その状態であるのに使い続けることの方が、私はおすすめしません。
上記の点を追記しておきますm(_ _)m
脱獄後に100%安全に元に戻せる方法をご存じであれば、ぜひ教えてください。