2020年に次世代通信規格の「5G」が始まってから、早一年。
5Gに対応したiPhone 12も発売され、大盛り上がり…のはずが、5Gに対応しているエリアが少なすぎて、全然使えない状態が続いています。
そこで、各キャリア(MNO/通信会社)の5G対応エリアを比較しました。
どのキャリアが一番普及率が高いのか紹介します!
iPhoneの「5G」
まずはじめに、iPhoneでは『Sub6(サブシックス)』と呼ばれる周波数帯域のみ利用することが出来ます。
『ミリ波』は非対応なのでご注意ください。
▼5Gの詳細はこちら
3大キャリアの5G比較
それでは早速、各キャリアの「5G対応エリア」を紹介していきます!
au
▼全国の5G対応エリアマップ
※au公式サイトのサービスエリアマップから抜粋
薄い紫と、薄いピンク色が「5G-sub6」エリアです。
全国版だとエリアが分かりづらいですが、東京都を拡大してみると、こんな感じで5Gエリアが広がっています。
東京都は23区を中心に、広い範囲で5Gが普及していますね。
その他で5Gに対応している都道府県は、下記の地域のみです。
- 送信:最大183Mbps
<北海道、埼玉県、千葉県、東京都、愛知県、富山県、大阪府、岡山県、広島県、愛媛県、福岡県、佐賀県、沖縄県>の一部エリア - 受信:最大2.1Gbps
<埼玉県、東京都、岡山県、広島県、愛媛県>の一部エリア
なお、「一部のエリア」とは本当にごく一部を指しており、例えば福岡県の場合だと、福岡市周辺の狭い範囲しか対応していません。
他の県も同様に、札幌市や名古屋市などの県庁所在地周辺しか対応していない地域がほとんどです。
「自分が住んでいるところが5Gに対応している!」と喜ぶ前に、詳細の対応エリアをしっかりと確認してくださいね。
ドコモ
docomo(ドコモ)の場合は、通常の「5G対応エリア」と、「5G利用可能スポット」という二つのエリアで5Gを使うことが出来ます。
▼全国の5G対応エリアマップ
※ドコモ公式サイトのサービスエリアマップから抜粋
緑色のピンマークの箇所が、5G利用可能スポットです。
(mマークのピンは「ミリ波対応」の意味です。iPhone 12では関係ありません。)
スポットではなく対応エリアを見てみると、東京都の場合はこんな感じです。
赤色が5Gエリアです。
5G対応スポットに力を入れている影響なのか、5G対応エリア自体はまだまだ少ないですね。
ちなみに、東京都よりも広島県や岡山県などの中国・四国地方の方が5Gエリアが多いです。
ドコモはauとは違って、ほぼ全国に5G通信利用可能施設・スポットが存在し、ほとんどの県庁所在地で5G対応エリアが広がっています。
日常で使えるようになるにはまだまだ先の話ですが、5Gを体験したいだけなら少し足を延ばせば体験出来るのが、他のキャリアには無い大きな魅力ですね。
※5G通信利用可能施設・スポット一覧はこちら
ソフトバンク
SoftBank(ソフトバンク)は、今後拡大する予定のエリアが分かりやすいです。
▼全国の5G対応エリアマップ
※ソフトバンク公式サイトのサービスエリアマップから抜粋
ピンク色と黄色のエリアが、5G対応(&予定)エリアです。
全国版だと全然対応していないように見えますが、拡大してみると、ポツポツと5Gエリアが見られます。
東京都の場合は、23区以外にも5Gエリアが点在していますね。
ちなみに、大阪府が全国で一番5G対応エリアが広いです。
他の県もドコモと同様、ほぼ全国の県庁所在地で5G対応エリアが広がっています。
2021年中にどれくらい広がるか楽しみですね。
楽天
2020年からキャリア(MNO/通信会社)として参入した【楽天】も、5Gエリアを広げています。
※残念ながら、iPhone 12シリーズでは5Gを使うことが出来ません。
元々楽天モバイルはiPhoneでの利用を非推奨としているため、iPhoneで5Gを使えるようになるにはかなり先だと予想されます。
- 全国の5G対応エリア
北海道、埼玉県、東京都、神奈川県、大阪府、兵庫県
※楽天モバイル公式サイトの5G通信エリアから抜粋
まだまだ対応しているエリアは少ないですが、大盤振る舞いのキャンペーンが凄すぎるので、個人的には一番期待しているキャリアです。
5Gの料金プランも、「5G使い放題で月額2,980円」とめちゃくちゃ安いんです。
Android等のスマホなら5Gが使えるので、値段的にも一番おすすめですよ。
高すぎる「5Gの料金プラン」
ここで一つ、注意点があります。
楽天以外の3大キャリア(au、ドコモ、ソフトバンク)の5G料金プランはかなり高いです!!
下記の料金比較表を見てください。
(価格は税抜き表記)
料金プラン | 月額 | 注意点 | |
---|---|---|---|
au | データMAX 5G | 8,480円/月 | テザリング30GBまでの制限有り |
ドコモ | 5Gギガホ | 7,650円/月 | 使用量は月100GBまで |
ソフトバンク | メリハリプラン | 8,480円/月 | 「1年おトクキャンペーン」終了後は、5G基本料で+1,000円/月。使用量は月50GBまで |
楽天 | Rakuten UN-LIMIT V |
2,980円/月 | iPhoneだと5Gが使えないが、Androidなら5Gが無制限で使い放題 |
3大キャリアは全て「通信量の制限付き」にも関わらず、楽天モバイルの2倍以上の料金がかかります。
東京都や大阪府など、5Gエリアが広がっている地域にお住まいの方ならともかく、地方にお住まいの方は5Gがほとんど使えません。
「5Gを使いたいから機種変しよう」と考えている方は、5Gの料金分使えるのかどうか、よく考えてから契約するようにしてくださいね!
※キャリア(楽天以外)でiPhone 12シリーズを購入すると、強制的に「5Gの料金プラン」を組まされます。
5Gが全国に普及するまでは、『今まで通り4Gの料金で使える格安SIM』+『最新のiPhoneをApple Storeで買う』の組み合わせが一番安くなりますよ。
店員のセールストークに流されず、使用状況に見合った月額料金を払ってくださいね!
まとめ
『5G』はまだまだ普及されておらず、予想以上に普及スピードが遅いことが分かりました。
2021年になっても、日本の半分どころか10分の1すら普及されないような気がします…。
ちなみに私は、5G通信エリアの全国展開が進んだら、「5Gに対応した格安SIM」のサービスが開始されると予想しています。
安い料金で5Gが使えるようになる日が待ち遠しいですね。