今、世界では「5G」と呼ばれる通信方式が出回り始めています。
これは4Gの次世代にあたる通信方式で、実は日本でも5Gへの対応が進んでいるのです。
Androidでは5Gへの対応が発表される機種も多いのですが、iPhoneは5Gに対応しているのでしょうか?
また、いつから5Gを利用することができるのでしょうか。
気になる「5G」について、徹底的に調査しました!
5Gとは
「5th Generation」の略称であり、「第5世代移動通信システム」のことです。
現在普及されている4Gよりも、約100倍も速い通信回線となります。
4Gの通信速度は最大でも1Gbpsまでですが、5Gでは最大100Gbpsまでの速度を出すことが出来ます。
5Gが凄いのは100倍の速度だけではなく、データの遅延なども解消されるところです。
4Gでは「10ms」の遅延がありましたが、5Gでは「1ms」と、4Gの10分の1まで改善されるのです。
「読み込みが遅い」「動画がカクカクする」などのトラブルも、5Gになったら解決する可能性が高いですよ。
そんな素晴らしい通信回線ですが、日本での対応はいつごろになるのでしょうか。
5Gの展開状況
結論から言ってしまうと、2019年の段階では5Gの速さを体験することは出来ません。
国外では既にスタートしている通信回線ですが、日本ではまだ対応していないからです。
平成31年の4月に総務省の「総合通信基盤局」が発表した認定によると、2020年の春を目安にサービスが開始される予定です。
こういった状況なので、iPhoneが5Gに対応したとしても、実際に利用できるのは2020年からとなります。
ちなみに、こちらのサイトで全国の5Gへの対応状況が確認出来ます。
既に対応している国も多く、特に韓国ではTOP2を争う勢いで範囲の拡張をしています。
日本でも早く対応して欲しいですね。
iPhoneの5G対応はいつ?
iPhoneは、早くて2019年のモデルで対応予定で、遅くても2020年のモデルで5G機能が搭載されると噂されています。
その理由は、Appleの製品の情報に詳しいMing-Chi Kuo(ミン・チー・クオ)さんが、
「2020年に発売する3種類のiPhoneは、全て5Gに対応する」
というレポートを発表したからです。
5Gの対応だけではなく、2020年に発売されるiPhoneの特徴も公開されており、
「2020年のiPhoneはサイズが新しくなり、OLEDディスプレイの5.4インチ、 6.7インチのハイエンドモデル、同じくOLEDの6.1インチ標準モデルの3種類が発売される」
という内容も発表しています。
さらにiPhoneは、「mmWave(ミリ波)」と「Sub-6GHz」の周波数帯域の両方の5Gがサポートされます。
mmWaveは5Gの中でも最速の規格ですが、電波が集まっている都市部でしか扱かわれません。
そのため、都市部以外の地域は「Sub-6GHz」という周波数の規格が使われる予定です。
両方の規格がサポートされる予定なので、都市部でも地方でも、どこに住んでいても5Gを使えるのが嬉しいですね。
※追記:「5G」に対応したiPhone 12が発売されました!
詳細は下記の記事をご覧ください。
2019年中に対応されるのか
2020年発売のiPhoneに対応される可能性は高いことが分かりましたが、2019年中に5Gへの対応はされるのでしょうか。
答えは、可能性としてはかなり低いです。
iPhoneに搭載される予定の5Gのシステムは、Qualcomm(クアルコム)という通信企業から提供される予定です。
実は、2019年の4月16日まで、AppleとQualcommは争う関係にありました。
Qualcommが「特許を侵害している」とAppleに対して訴訟を起こしたのです。
この争いは数年にわたって繰り広げられ、2019年の4月にようやく和解しました。
4月に和解したばっかりなのに、2019年9月に発売される予定のiPhoneに組み込むのは到底難しいです。
なので、上記で記述したミン・チー・クオさんの発表通り、2020年のモデルで一斉に対応される可能性の方が高いです。
まとめ
iPhoneは、2020年発売の3モデル全てに5Gを対応する予定です。
通信規格としては「mmWave(ミリ波)」と「Sub-6GHz」の両方が搭載されることになります。
※2020年発売のモデルについては、こちらをご参照ください。
5Gに対応されるようになったら、格安SIMの通信が遅い会社でも、動画がスムーズに再生出来るようになります。
もしかしたらWi-Fiを持ち歩かなくても良くなる時代になるかもしれません。
5Gのサービスが開始される予定の、2020年の春が待ち遠しいですね!